豊中にこの企業あり!
活躍する会員企業の概要・事業展開などを中心にご紹介します。
第83回 株式会社椎茸ジャパン
▲西田 長太郎 社長
株式会社椎茸ジャパン
代表取締役:西田 長太郎 氏
事業内容:なにわ椎茸栽培・販売
なにわ乾燥椎茸製造・販売
なにわ椎茸菌床製造・販売
椎茸栽培設備製造・販売
椎茸加工品販売
椎茸・新鮮野菜の移動販売
所在地:561-0843
豊中市上津島1-10-32
TEL:06-6866-2838
従業員数:4名
直売所:北大阪自動車工業内(大阪府豊中市浜4丁目3-7)
▲社長自慢のデコレーション椎茸
▲なにわ椎茸を使用した「しいたけ丼」

●農商工等連携の採択
 豊中市内で独自に開発した菌床で大きく肉厚な「なにわ椎茸」を周年栽培しているのが今回紹介する(株)椎茸ジャパン。フーズバンクインターナショナル(株)との連携が認められ、7月に豊中市内で初となる農商工等連携の採択を受けました。

●椎茸との出会い
 本業は自動車販売、整備業をしており、椎茸とは全然関係のない事業です。椎茸との出会いは、社長が椎茸を中心に栽培している農家の経営しているバーベキュー場に家族で食事に行き、そこで80歳になる農家の方から椎茸に対する熱い思いを伺い、椎茸に魅了されたのがきっかけでした。
 その後、自社ビルの空きスペースを有効活用するために椎茸の栽培ができるのではないかということになり、椎茸栽培が始まりました。
 そこで、空気・水のコントロールによる独自の管理方法で大きくて肉厚のある「なにわ椎茸」の栽培に成功しました。

●こだわりの販売方法
 中国の残留農薬や冷凍餃子問題等が起こり、消費者が安心・安全なものを強く求めていく中、そのニーズに応えるため、衛生管理をきっちり行い、農薬を使わない都会栽培の安心・安全な椎茸を提供しています。販売方法にもこだわりを持っておられ、椎茸の直売を自然の雰囲気を醸し出した場所で自分で刈り取るというスタイルの量り売りをしています。これは、日常の中で、体験することができない農業の楽しさをお客様に知ってもらうために行っており、お客様にもご好評を得ています。
 また、家庭でもできる「なにわ菌床」という椎茸栽培セットの販売を行い、新鮮で採れたての椎茸をご家庭で体験していただけます。2週間のスピード栽培で「毎日見てわかる変化が体験でき楽しい」というお声も頂いています。

●FC展開
 次のステップとして、昨今の景気低迷の中、ビルや倉庫等の空きが目立ち、それを有効活用し、椎茸の生産だけでなく、そのノウハウを活かしたFC展開を行います。
 椎茸栽培は高齢者でも十分に従事することが可能なので、地域での高齢者雇用の促進に繋がる取り組みにもなると西田社長は考えています。

●今後の方向性
 消費者の安心・安全志向や鮮度志向が高まり、国内産の農林水産物に対する購入ニーズが高まっている今、第一線に立ち消費者に安心・安全な鮮度の良い椎茸等の「地産地消」を目指し取り組んでいきたいと西田社長は語っていました。

この記事は「とよなかCHAMBER」2009年9月号に掲載されたものです。