会員企業(経営者)に対して、「ターニングポイント、こだわり、経営にまつわるエピソード」など、お話をお聞きしました。
大同生命保険株式会社 大阪北支社
大同生命保険株式会社 大阪北支社
支社長 木村 泰英氏
大同生命保険株式会社
大阪北支社
事業内容・・・生命保険業
所在地・・・吹田市江坂町1-23-101
TEL・・・06-6385-6066(代)
www.daido-life.co.jp/

■仕事で一番大切なスキルは??
 職務において一番大切なことは、部下を思う心だと思います。我々の業界は女性が多く、家事や子育てをしながら仕事をする方も大勢います。一人でも多くの社員が成功できるよう努力したいと考えています。この業界は昔から長く続いてきた業界ですし、当社も今年105周年を迎えます。保険とは形の無い商品ですが、一番大事なのは信頼。よって特別な方法や施策、スキルといったものが重要ではなく、真に重要なのはお客様のことを第一に考え「凡事徹底」することが肝要です。当たり前のことを当たり前に実践し人から評価されることが大切と考えます。

■仕事で使っている手放せない自慢の一品は? 
 面接の際、採用したいと思った人に出会えたときに必ずお見せする本が「プレジデント」です。これは自分が営業課長時代に採用し育成した社員の1人が、当社でNo.3になった際に雑誌の取材を受けたものです。

■これだけは人に負けないことは?
 採用した人を育成する能力には自信があります。また、それだけの実績を積んできました。支社長の立場になると、組織としてどうすれば良いのか、どうすれば社員一人一人が幸せになるのかを考えるようになり、見えない能力を引き出すよう心掛けてきました。

■勉強になった話、言葉を聞かせて下さい。
 25歳で営業課長になり、順調に仕事をこなしてきました。ところが30歳の頃、仕事で大きな挫折を味わうことに。その時、父親から「お前みたいな若造が自分の出世のことばかり考えていては何一つ大成できない。部下のことを考え、部下から認められて出世できる人間になりなさい」といわれたことに大変感謝しています。

■ビジネスで感動した話をお聞かせ下さい
 前任の渋谷支社において、大勢の社員の力が結集し支社が全国No.1になれたこと。そこに至る過程の中で多くの社員がやる気を持って頑張ってくれました。その時「企業は人なり」といった言葉の意味を強く体感しました。後は「偉くなるほど頭を垂れろ」という言葉です。単に偉くなったら謙虚になりなさいという意味ではなく、「頭を下げれるような姿勢を持っているような人でないと組織を統括できない」という意味ではないかと思います。常に上の者がそういう意識を持たないと組織を動かせないのではないかと思っています。

この記事は「とよなかCHAMBER」2007年8月号に掲載されたものです。