阪急バス株式会社 常務取締役 総務部長 井波 洋氏
●仕事で、大切なことや心掛けていることは？
小林一三氏の「朗らかに 清く 正しく 美しく」。
●採用や社員教育で力を入れていることは？
人材の確保は事業の根幹に関わる最重要課題だと考えます。私どもの仕事は人命を預かる仕事ですので、責任感がある人材が必要です。その裏付けとして当たり前の地味な努力をコツコツ続けられる人材の採用・育成に力を入れています。
●仕事やプライベートで使っている逸品は？
今使っているカバン。持ち手のフィット感に感動し、即断即決で購入しました。会社勤め30年にして初めてのフィット感と言っても過言ではありません。
●勉強になった言葉や仕事で感動したことは？
「人材育成は究極の事故防止対策である」というＪＲ東日本 教育センターの所長さんの言葉。起こった事故に対してのＰＤＣＡサイクルを回すだけの対処療法では限界があります。未然の対策として、気持ち、心構え、技能等を向上させベースを作り上げていくことが肝要だということです。
●辛かったことは？
鉄道部門を担当していた時ですが、係員のミステイクによる事故の頻発は辛かったですね。現地に赴き、現実の状況の中に身を置いて、自分自身の五感で原因と対策の仮説を立てるようにしました。
●健康の秘訣は？
ストレスがたまってきたなと感じたら、好きな音楽をとことん聴くようにしています。私自身、クヨクヨ後へ引きずるタイプなので、意識してそうしないよう努めています。
●人生の転機やターニングポイントは？
阪神・淡路大震災とＪＲ福知山線事故。公共交通機関が正常に稼働していない状況が、地域社会にとってどれほど大きな影響を与えるか、その社会的責任の重大さを改めて認識したことです。
●健康の秘訣は？
バスや電車などの公共交通機関は、地域にとって「血液」の流れを確保する役割です。住み続けたい、暮らし続けたいと思って頂ける地域づくりに、全力で邁進する所存です。
