平成11年度第2回地域産業情報化研究会会議録(第42回)

テーマ: 『インターネットGISによる地域産業活性化支援システ ム』について

講師:株式会社パスコ 営業企画課 課 長 丸尾大祐 氏
   同 GIS事業部大阪GIS部システム三課 川村雄一朗氏


<講演内容>
GIS(Geographic Information System:地理情報システム)とは
  デジタル地図の上に各種のデータを統合・集積させたシステムで、用途別(道路、建物、河川、筆界、人口)のデータをデジタル地図上に 階層的に統合させたもの。
現実の多様な地域情報をGISに統合することで、情報相互の関連づけや 解析を可能にすることができる総合データベースとなる。
防災対策やマーケティング解析、人口分布分析や設備保守、営業支 援など多様な用途に使用されている。

豊中市での取組み
  国は23の省庁によるGIS利用を目的とする協議会を発足させ、利用環境の整備、推進を図っている。
豊中市においては、国の整備基準以上の500分の1の市内の詳細地図を 1994年から整備を開始している。

地域産業情報化研究会におけるGIS利用の可能性
  豊中市の保有する市内の詳細地図と、豊中商工会議所の保有する市内事業者のデータをリンクさせ、市内の産業ベースマップを整備する とともに市内の人材の流動化を進めるための人材情報の登録、提供や商店の空き店舗紹介、産業誘致支援となる人口や都市計画情報の提供を インターネット上で行うことが、可能である。

インターネットGISのデモンストレーションと体験
  インターネットGIS用のサーバー機と各クライアント機を同一LAN上 に設置したイントラネットを構成し、本会出席委員に対してインターネットGISの体験を実施。

このデモに関して用意された機能は下記の通りである。
  • 産業資源マップ(各事業所の紹介とそのホームページへのリンク機能)
  • 空き店舗マップ(物件の紹介とそのホームページへのリンク機能)
  • エリアマーケティング(近隣町丁の人口データの紹介)
  • マイマップ(人材情報マップ:人材登録と求人データの紹介)
  • 文字列検索機能(文字列検索と地図表示機能)

    デモに使用した地図データは豊中市をベースとし、事業所データやホームページなどは仮想のものを設定した

<意見交換>

  • 地図上の登録情報のみでは楽しみがないので、遊び感覚のゲームなどのエンターテイメント要素を地図上に展開することが必要ではないか
  • 地図という平面に関する情報管理はGISに統合できることはわか るが、建物の高さなどの情報はどうか?
    →3次元データとしてGISを構築することは可能。
    多くの3次元データの入力により仮想現実空間(VRML)を構築することも費用面での問題を排除すれば可能である。
  • システム構築に関して、コスト面での負担が大きいため、本研究会でのGISの実験システムの構築は国の補助などの適用を狙いながら進めたい。


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