| 平成10年度第5回地域産業情報化研究会レポート(第35回)
テーマ:インターネット活用事例研究〜製造業編〜
「絶不況 乗り切りの切り札!インターネット受発注システム 活用事例」
講師:(株)オフィステクノ 代表取締役 桑谷 明朗 氏
■オフィス・テクノの業務について
・オフィス・テクノの売上は、1/3は3誌の購読料と広告掲載料、1/3は紙媒体(カタログなど)の作成、1/3は自動受発注システム関連である。この中に、ホームページ作成、自動受発注の業務を含む。
・雑誌は3誌を出版している。テクノマガジンは本屋には置かず、商社などを経由して製造業の事業者へ配布。また定期的にCD−ROMを入れている。
・電子カタログの出版も業務である。CD−ROMをトレイに入れれば、自動的に各社のホームページにアクセスするように設定している。
・またNTTPCコミュニケーションのトップ代理店でもある。インターネットに300〜400社登録されており、CD−ROMに入ってないものもホームページには入っている。最近は、紙媒体から電子メディアに変わりつつある。
■オフィス・テクノにおける業務の進め方
・社員は、新聞社からきた人が多い。営業の人間はヒューマンネットワークづくりを主としており、雑誌やコンテンツの作成は主に女性社員が担当。
・システムの開発は、パートナー企業と一緒にやっている。
・会社としては、飛び込み営業はしていないが、顧客から以下のような問い合わせが増えてきている。
・聞いたことがない企業に仕事をとられることが多い。
・その場合ほぼインターネットがらみであることが多い。
・オフィス・テクノにおけるこれからの業務としては、海外との契約をサポートする自動翻訳や、SOHO対応を進めている。
■企業への提案
製造業におけるインターネット利用の現状・動向は以下のように捉えている。
・自動車業界などにおいては、デジタルホームレス型企業は切られつつある。
・生き残りというより、これからは勝ち残りの時代であると考え
ている。
・そこでは、インターネットの活用は必須である。
・インターネットはホームページのみではなく、それで受注などの積極的な活用を展開してほしいと考えている。
・テクノマガジンの500社のホームページは3つのパターンに分かれる。
タイプ1:部品メーカー
タイプ2:色々な商品を扱っている企業
タイプ3:1シリーズで製品群が多い
■インターネットへの接続
ホームページを活用してビジネスをするには、まず、見つけてもらう努力をすることが必要である。具体的には「サーチエンジンに見つけてもらえる」、「リンク集で見つけてもらう」、「名刺にアドレスを入れるなどであり」、これらは自ら勉強しないと誰も教えてくれない。またアクセス獲得の努力をしてくれるプロバイダーかどうかが大切
である。サーチエンジンに見つけてもらうには、カテゴリーにいかにして埋め込むか。ホームページを出している企業の数が多くなった現在、一般的なキーワードでは検索結果に非常に多数のページが表示されるため、実際に見てもらうのはほとんど不可能に近い。そこで特徴のあるキーワードを埋め込む事が必要となる。住宅の例では、「犬と一緒にすめる」、「何々ができる・・・」等をキーワードとしていくことである。Techno Linkは5000社からなる製造業社のリンク集であり、無料で提供している。またメールによる情報交換を推奨している。インターネットへの接続、ホームページ作成において企業には次のような提案をしている。
1.インターネットにトライしましょう。
例えば基幹システムで管理している商品の状況をホームページに出すように提案している
2.他と違っていると良く言われるが。
他と違っていると言われているのが、生産管理の部分が多いが、基幹システムはりっぱなものが多い。それをホームページと連携するように提案している。
3.セキュリティは大丈夫か?
基本的にファイアウォール、パスワード等の基本的なセキュリティを用意し、運用をしっかりしておけば問題ない。ただしシステムを管理するような立場の人間、経営に係わる人間がやめた場合は恐い。
マルエム精工のインターネット活用例
未だトヨタ自動車の社員にあったことがないが、受注ができた。
CADデータをネット上で交換しはじめてきている。
■実演
・製造業のためのホームページ「Techno Link」へアクセスカテゴリー別に5000社にリンクされている
例)金型部品−各種金型部品にアクセス
サイトマップ−商品名がでる、これはタイプ1のパターンでホームページによる受注獲得
例)マルエム精工(マルエムネットにアクセス)
メニュー:部品の発注・見積(自動受発注)
これは、ブラウザ−NTサーバー−基幹システムで構築
・「THE CAT GOODS」のデモ版
対象は一般ユーザーまたはディーラー
在庫管理のコンピューターと連携しているテクノマガジン
バーチャル展示会、各ブースに入るとインターネットで各社のホームページに接続、自動受発注にもつながる
・CD−ROM「チルコーポレーション」
CD−ROMのコンテンツは業務で使った提案書のテキストをそのままもってきているので、制作は短期間でできた。CD−ROMを配布すればテクノリンクにつながる仕組みなっている。これは、テクノリンクの勝ち残り方策でもある。
・RECRUIT1000人
大学・高校のホームページにリンクできるようにしてある。学生課にメールすることにより、リクルート費用が減らせるとの提案である。
■最後に
千人力を導入したた企業では、電話対応、営業補助などの業務を
行ってきた女性が不要となったり、電話回数が減っているにもかかわらず
受注量は増えている等のようなことが起こってきている。
- 質疑応答
Q/値段は
A/値段については、その場で判断できるように、細かい見積は行っていない。傾向としては、デジタルはアナログより安くなっている。チルコーポレーションCD−ROMの作成費は365万円CD−ROMを作成すれば、それを活用してホームページをつ
くるので、ホームページ作成の費用はほとんどかからないCD−ROMはインターネットよりも広がっているといえる。CD−ROMの焼き増しは100円で、紙の印刷物を作るよりも安い。また、送料も安い。マルエム精工の場合は約1000万円(千人力導入事例)ビデオは相手次第。プロのカメラマンを使えば数百万円になるし、結婚式のカメラマンであれば数十万円である。最近はプロが使う機器を使って社員が撮影することが多い図面はお客様からの支給である。スキャナで読み込む場合もあるし、CADのデータを使う場合もある。最近、一部手書き図面のデジタル化の業務も行っている。データはCDに入れることが多い
Q/百貨店のような不特定のお客様を相手にする場合、受注するのは良いが、入金の方をどうするのか頭を抱えているが、良い知恵があれば教えて欲しい。
A/業界初のバーチャルショップを立ち上げる予定。そこでの課金は代引きまたは入金を受けてから発送する仕組みを考えている。
Q/オフコンを使うのに環境によって問題が出てくるのか。また、データの入力は何時行ったらよいのか
A/オフコンとの連携は、コボル以降であれば対応ができる。データ入力の件は、日頃の業務と同じと考えて頂ければ問題がない。
以 上
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