平成10年度第6回地域産業情報化研究会レポート(第36回)
GIS 会場風景

当日の研究会実習風景

 

テーマ: インターネット活用事例研究〜行政編〜

 

「豊中市地域情報化計画の推進について」

講師:豊中市 政策推進部情報政策課長 松岡勝義氏

豊中市では「豊中市地域情報化計画」を策定し、地域情報化の推進に努めてきた。

平成8年(1996) OPASによるスポーツ施設予約システムの稼働

平成9年(1997) 生活情報提供システムの稼働

平成10年(1998) 庁内LANを活用した庁内情報共有システム構築着手

GISも「道路台帳システム」として平成3年(1991)から構想開始し、平成7年(1995)に基本図データベース構築着手、平成9年(1997)に構築完成。現在、地図情報の全方的展開を図っているところである。


「自治体におけるGIS(地理情報システム)利用紹介」について

講師:豊中市 土木部管理課 副主幹兼明示係長 柳川重信氏

■全庁型地理情報システムについてのビデオ「知ってしまったばっかりに」を放映

■豊中市におけるGISの取り組み

  • 道路区画の明確化を図るため「道路台帳」を整備してきたが、一元的なデータの収集や解析することなどは不可能に近い状態であり、また多数の原図を維持更新するための度重なる修正により、精度も劣化している。そのため新規の図化が必要となり、更新管理やデータの収集解析の点でGIS導入に至った。

  • 一方、「豊中市地域情報化計画」においても豊中市の「基本図データベース」の必要性が盛り込まれている。

  • まず、基本となる「基本図」の制作を実施した。市内各所に1級36個、2級163個、3級1903個、4級約4000個の各基準点さらに道路境界点約60000個を地中に埋めており、これらを航空写真により検出する航空測量、また現地で行う測量のデータを統合して作成した。

  • さらに建物の形状なども航空写真からトレースする事で、建物データも整備されている。

■GIS導入の長所

  • 地図の各属性をレイヤーとしてまとめる事により、建物、道路、施設、地下埋設物等を必要によって表示、非表示が自由に設定できる。
  • データ修正時の原図の劣化がない。
  • 建物毎の住人のデータなども管理可能である。
  • 施設の設定図なども管理できる。

■今後のGIS利用

  • 豊中市の各部署においてGISの有効利用と業務の効率化を図るため、庁内組織を設けて、有効利用の方策を検討中である。
  • GISデータは全庁LANを介して、各部署で共有可能とする予定である。

「ビジネスにおけるGIS利活用紹介について」

講師:株式会社パスコ大阪支社 営業企画課課長 丸尾大祐氏

同 営業三課 崎嶋晃一氏

■GISのデータ

  • 現在、国土地理院のデータが販売されている(3市分で7500円くらい)
  • 国勢調査データも町丁目別、5歳階級別人口データとして公開している

■ビジネスにおけるGISの利用例

  • GISは現在、新規出店における商圏分析、販売支援などに利用されている
  • GIS利用により、従来大変な手間をかけていた上記分析を大幅に省力化できる
  • 商圏算出では単純な半径何キロ以内といった円領域での人口算出の他、道路情報を利用し、移動距離何キロ以内といった道路距離による商圏算出も可能
  • 商圏算出時に領域に一部が該当する区域については、面積案分を行うことも可能
  • 最短の配送ルートの検索にも利用可能である。

■インターネット上での地図サービス

  • Yahoo maps(http//map.yahoo.co.jp/

    目的地の地図を表示させる他、提携先の店舗などの情報を付加させているこれはmapion(http//www.mapion.co.jp/)を利用している

  • インターネット上で衛星写真を提供しているサーバもある(http//www.terraserver.microsoft.com/

4.意見交換

Q/メンテナンスについては

A/地図データなどについては定期的に国土地理院からデータが発売されるため、これで行うほうが、修正するコストより安価である。ゼンリンも住宅地図をデータとして販売している。(パスコ)建物情報などの付加的な属性情報については、メンテコストが発生する。(豊中市)

Q/行政としてGISデータを公開する予定はあるのか?

A/情報の公開は可能な範囲で検討しているところである。(豊中市)

Q/インターネット上で地図を用いたビジネスは考えられるのか?

A/GISを活用した商圏設定などを代行計算するサービスなどを検討している。(パスコ)



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