平成16年度地域産業情報化研究会 報告書

<大講演および視察研修>

インターメディアフォーラム2005 特別講演会 
「デジタル革命が生み出す新家電・新サービスの潮流」 〜ユビキタス・エコ家電・ネットワークサービス〜
 

(1) デジタル革命で復活する新家電・新サービス

  1. 日本経済と電機業界
    日本経済と共に発展したが、90年代からともに停滞
  2. デジタルネットワークの出現
    デジタルネットワークが牽引する新家電・新サービスの時代
  3. デジタル革命で復活する新家電・新サービス
    技術のブラックボックス化で復活する。
    商品の条件:
    1. 分解しても分からないブラックボックス技術
    2. ユニバーサルデザイン
    3. 環境への配慮
    (1) キーデバイス、(2)新家電、(3)ネットワークサービス
    この3つのバリューチェーンをスマイルカーブにし、復活する。
    3つのキーワードで復活する松下のV商品

(2)キーデバイスでブラックボックス化

  1. デジタル革命の本当の意味
    第1次デジタル革命
    アナログからデジタルの置き換え+αでしかない。
    第2次デジタル革命
    新市場の創造
    ETCやeトランスポート、航空手荷物。無線タグ。
  2. キーデバイスと競争力
    アナログ製品開発時とデジタル製品の開発コストの変化について
    知財費、デファクトコスト、製品開発コストの激増。
  3. 松下のキーデバイス事例として、下記のキーデバイスの説明があった。
    PDPパネル
    • 高輝度
    • 低消費電力
    PEAKSチップ(デジタルハイビジョン用制御チップ)
    • ブラックボックス化
    IHヒーター
    • 炊飯器で25%のシェア。
    酸素富化膜(酸素エアチャージ)
    • 医療、健康促進機器。
    デジカメLUMIX
    • 光学式手ぶれ補正技術。
    Unifier(ユニフェイ)
    • ソフト/ハードウェアプラットフォームの共通LSI化(統合化)

(3)デジタルで復活するか 新しい家電

  1. デジタル家電の伸展
    PDPや液晶TVなど、右肩上がりであるか、徐々に傾斜が緩やかになる傾向にある。
  2. デジタル家電のバリューチェーン
  3. 松下のデジタル家電への対応
    (1970年代 電子制御化)
    HA化(ホームオートメーション)
    (1980年代 情報化)
    HU構想(家庭内(ローカル)ネットワーク)
    (1995年〜現在 ネットワーク化)
    ユビキタス。
    ブロードバンドの利用による、家庭内機器と外部ネットワークの接続。
    (DTV、HD−DVD、3携帯)
  4. DVD戦略
    「DVDでもハイビジョンが見たい」との声に答える、新しい高密度DVD。
     2つの規格で製品化が進んでいる。
    Blue-Ray ・・・松下、SONY, SHARP
    HD-DVD ・・・東芝、NEC, 三洋
  5. デジタル放送機器の国内需要
    2003年以降、地上デジタルで国内1億台のアナログTVの置換開始
    2011年アナログ停波 2007年にはTV販売の約4割がデジタルへ。
    Blue-Ray Disk は、2005年以降に普及すると予想。
    アナログ機・デジタル機を含め、年間1000万台のTVがリプレイスされており、2006年度にデジタルTVがアナログTVを上回る出荷数になると予想。
    CRT TVの生産工場の閉鎖。工場閉鎖に伴う、雇用問題の発生が懸念される。
  6. TVディスプレイのすみわけ
    2004年末、PDPがCRTを上回った模様
    32型未満のBS・地上デジタルTVが増え、LCDの割合が増加した。
    (PDP:19% ,CRT:23.9% . LCD:57.1%)
  7. エコ家電の追求 3R、高性能、UD
    地球環境への配慮。IH技術等に代表される高性能製品。ユニバーサルデザイン。
  8. グリーンプロダクツ(松下のノンフロン冷蔵庫)
    オゾン層対策。
  9. 新エネルギーシステムへの挑戦
    燃料電池。コージェネレーションシステム。今後、5〜6年で普及すると予想。
  10. リサイクル取り組み
    家電リサイクル法の施行に伴い、リサイクル技術のR&Dの実証を目的とする。
  11. ゼロエミッションの取り組む。
    鉛フリーハンダの採用。
  12. ユニバーサルデザイン
    理解し易い操作性の追求。
    わかり易い表示。
    楽な姿勢で動作可能。
    など

(4)ネットワークサービスの幕開け

  1. 「PCの波」から「nonPCの波」へ
    PCインターネットOnlyから、デジタル家電、白物家電などの情報ネット家電の時代へ。(携帯電話、デジタルTV、カーナビなど)
  2. ユビキタス ネットワークサービス
    “eサービス”と“家まるごと・モバイル”をネットワークで結ぶ。
    (新家電とeサービス)
  3. 放送・通信サービスの主な流れ
    2005〜07年放送、通信、ケーブルの新サービス。
    ※トライアル実験の積み重ねが成長を生む。赤字と片づけては、何も進まない。
    トライされているサービス
    • Tナビ・・・Tナビポータルサイト(出前館サービス)
    • ネットワークカメラ
    • 電子ブックのコンテンツ配信サービス
    • 双方向eラーニングシステム
    • PDP電子ポスター(PDPコンテンツ配信センター)
    • ユビキタス」社会のカラオケサービス
    • 松下の「あかり安心サービス」
    • 音楽配信サービス(Apple iPod)
  4. 第2次デジタル革命:「nonPCの波」は、21cの夜明け!
    1. 第1次デジタル革命から、第2次デジタル革命へ
      「新家電・新サービスの時代」の到来
      「PCから、nonPCの時代」の到来
    2. キーデバイスのブラックボックス化で知財立国、知財立社
    3. 新家電で、デフレ克服、輸出競争力回復。環境立国
      デジタル家電で「ユビキタス社会の実現」
      エコ家電で「地球環境の共存」
    4. ネットワークサービスでサービス立国、GNC立国。
      GDPからGNC(Gross National Cool)の時代へ
      ⇒第2次デジタル革命、
      「nonPC時代」は21cの日本の時代である。



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