平成17年度地域産業情報化研究会 報告書

<講演>

「実践!ユビキタス・ビジネス活用」 〜先進の事例を中心に〜

* ユビキタス情報社会

  • 時間と場所の制約を越え、いつでも、どこでも、誰とでも、何とでも情報を交換できる社会
  • ネットワーク・半導体技術の革新により、すべてのモノがネットワークにつながる
     人が使うコンピューター→物に内蔵されたICチップ→場所に埋め込まれたセンサ
     機器所有型(モバイル機器)
     環境埋込み型(機器利用型)

*半導体技術の革新

  • RFID:Radio frequency Identification
    (読み込み可能なICチップ)
  • 1mm四方ほどの中に数十〜2000バイト程度のデータを保持

* ネットワーク技術の革新

  • 携帯電話の通話料は10年で4分の1
  • データ伝送速度は10年で1000倍

* 携帯電話の機能革新

  • 指紋センサーによる指紋認証
  • カメラ搭載
  • バーコード(QR、JAN)読み取り機能
  • Felica搭載
  • GPS搭載
  • タッチパネル
  • 無線LAN、Bluetooth(周辺機器連携)

* IT活用の新しい流れ

  • 従来はバックオフィスを中心としたIT化が中心
  • 市場の変化に合わせた、企業活動や革新やサービスの創造

* 個人情報保護法

  • 個人情報保護法(平成15年法律第57号)の制定
  • 平成17年4月より施行

<目的>個人情報の適正な取扱いのあり方を定め、個人の権利・利益の保護を図る
<対象事業者>過去6ヶ月以内で5000人分を越える個人情報をDB化などして扱っている事業者
 個人情報対策を怠ると…
  違反に対する罰則「6月以下の懲役又は30万円以下の罰金」に加えて
  直接損失(実態調査費用・謝罪金支払など)
  間接損失(社会的信用の失墜・リピーターの喪失など)

* ユビキタス環境の企業経営への活用

  • ビジネス機会への即応
  • ビジネスの可視化/サービス向上
  • セキュリティの強化

* ビジネス機会の即応
〜安価な端末、ネットワークの活用によりビジネスのスピードアップ〜

  • 全てのビジネスシーンを、場所、時間を問わず、リアルタイム化し容易に
  • ビジネススピードの最大化を実現
  • 携帯・PDA等の活用により、利用シーンが大幅に拡大
  • 日報報告システム事例
    • 営業の外回り業務で携帯電話による日報報告システムを構築
    • 携帯電話を活用することにより若手社員でも確実に日報を報告
      導入前:1〜2通⇒導入後:200〜250通(2ヶ月間、50名でトライアル)
  • 携帯電話を基地局として活用し、事業効率化を実現
    • 勤怠管理
      勤怠報告をペンリーダを接続した携帯電話から報告することで、勤務表の集計/勤怠管理システムへのパンチ作業を削減
    • 売上報告
      手書きFAXで行なっていた売上報告をペンリーダを接続した携帯電話から報告することで、誤記入/誤入力の防止、日報作成/集計/パンチ作業の削減
  • プレゼンスを活用したIPテレフォニー事例
    • モバイル&プレゼンスにより業務効率の向上とTCO削減
      携帯電話と内線IP電話を1台で集約し、フリーオフィス/TCO削減を実現
      ブラウザでWeb電話帳を参照し、相手の状態を表示。ブラウザから最適ルートで発信し、確実に通信を行なうことで、業務効率アップ

* ビジネスの可視化/サービス向上
〜様々なメディアを活用した活用シーンの広がり〜
・画像、音声等マルチメディアが実用化段階に入り、現場の状況の正確な把握や顧客サービスの向上を実現
○愛・地球博端末「愛・MATE」
・1台の端末がさまざまなサービスに貢献
○ 音声対話を活用した安全・確実な作業
・ 音声対話で用意にWebアプリケーションを操作し、保守作業を効率化
○ RFID一括検品(入出荷検品)
・ 手間のかかる商品の入出荷作業を、簡単・確実一括検品!
 棚卸し作業時間が大幅に短縮        :12時間→4時間(1/3に短縮)
 従来の検品作業と比較して検品ミスが軽減  :4%→0,04%に
○ RFIDかんばん方式で徹底効率化
・ かんばん方式にRFIDを適用することで、より正確な部材管理や、検品の手間を軽減
・ 再利用可能なリライタブルシートを活用し、トータルコストの削減
○ RFID重要書類管理ソリューション
・ 個人情報保護法対策としてファイル管理、貸出し/返却管理、不正持出し監視など簡単・確実に効率化
○ アクティブRFIDによる登下校お知らせサービス
・ RFIDタグを利用することにより、タグを持たない者が通過した時のみアラームをあげ不審者の侵入を通知
・ 児童・生徒の登校および下校時刻を保護者へ通知

* セキュリティの強化
・ セキュティ技術がユビキタス時代を加速するキーワード
・ 個人認証技術やセキュティ技術の進展により、モバイル環境でもセキュアにサービスの提供が可能
○ 静脈認証による顧客サービス・企業ブランド向上
目的:キャシュカードの本人確認による企業ブランドの向上
 事前に静脈情報を登録したICキャシュカードを、営業窓口の装置またはATMに挿入、手のひらをかざして本人と確認されれば、預金の引出しなどの取引ができます。
○ 某大学病院様の事例
目的:情報システム部門の入室管理を強化
・ 情報システム部門のセキュティレベルを事務室、開発室、サーバ室の三段階に分け、それぞれの入り口に、手のひら静脈認証装置を設置。
・ 左右両方の手のひらを登録し、どちらの手を使っても認証できるように運用。
○ モバイルFelicaによる入退室認証とキャシュレス化
・ 新宿パークタワー様事例
  モバイルFelicaを活用することで、ICカードに比べコスト削減と拡張性を実現

* ユビキタス時代のIT基盤TRIOLE
・ 様々なデバイス、ネットワーク、コミュニケーション手段をビジネスシーンに合わせて自在に組み合わせ

* ユビキタス時代を支えるTRIOLEの技術

  • プレゼンス管理技術
  • 携帯活用技術
  • ネットワークQoS技術
  • 音声活用技術
  • RFID活用技術
  • セキュティ技術

* プレゼンス管理(人・モノ・サービスをつなぐ)

* プレゼンス管理の利用例

* 携帯電話を業務活用した場合の考慮点
・ さまざまな点に配慮して、企業内情報を安心して外出先で活用

* さらに、携帯を業務で活用するために
・ 携帯電話を本格的に業務で使うためには、業務で使用するアクセサリ(I/O)との連携が不可欠

* QoS(Quality Of Service)
・ 様々なメディアの融合時、それぞれの品質をいかに確保するかが重要

* 音声と業務連携
・ 音声と業務連携するための様々な技術

  1. 音響分析:携帯、IP電話などの異なる環境での認識
  2. 肉声韻律:アニメや大阪弁などを表現できる技術
  3. 対話制御:人間の対話に近い対応を可能にする技術
  4. マルチモーダル:マルチメディアのデータを必要な形式で自在に表現する技術

* RFIDの種類

  • パッシブRFID
    • 約3mまでの読取り書込み
      用途に応じて形状を自由に変更可能でき、カード、チケット、シール型など多種多様な形態がある(読取装置から電波を発信し、RFIDタグ側がIDを送り返すタイプ)
  • アクティブRFID
    • 約20mまでの読取り
      自ら電波を発信するので、タグをかざすなどの動作をすることなく、意識せずにIDを読取る(RFIDタグに電池を内臓し電波を発信するタイプ)

* UHF帯製品ラインナップ

* RFIDタグ耐環境仕様
金属の影響―RFIDタグの背面に金属があると、通信距離が短くなる。

  • リーダライタから送信された電磁波の振幅が金属の表面近くでは0になってしまう。
  • タグからの放射電磁波が反射波によって打ち消される。
    金属への対策―金属対応タグ
  1. スペーサタイプ
    • 一般のラベルタグとスペーサ(2cm厚)により構成
    • 金属上においても、一般のラベルと同等の通信距離を確保できる。(カードサイズで3m程度)
  2. 薄型タイプ{富士通独自}
    • 富士通独自技術により、薄型(1,5mm)の金属対応タグを実現(特許出願済)
    • ラベルタグ+台座の構成により、ラベルプリンタによる発行も可能
    液体の影響―RFIDタグの近くに液体があると、以下のような理由から、通信距離が短くなる。
    • 液体の影響でアンテナの電気的特性が変化してしまう
    • UHF帯の電磁波が液体に吸収される
    液体への対応―各種専用タグ
    • 人体用タグ{富士通独自}
      富士通特有技術により、人体に接触しても通信できるウェアラブルタグを製品化予定(特許申請中)
    • 屋外使用向け(個別対応)
      樹脂成形により、防水タグを実現
    • リネン向け
      クリーニングの耐熱、防水に対応した小型タグ。貸衣装、リネンサプライ(ユニホーム、白衣等)ダストコントロール(清除用具)等に適用

    * 情報漏洩対策の考え方

    * 手のひら静脈認証
    最先端のバイオメトリクス技術により、かつてない高いセキュリティを実現
    (本人拒否率0,1%のとき、他人受入率0,002%以下の高度な認識精度)

    • 手のひらに近赤外線を照射すると、皮下組織にある静脈中の還元ヘモグロビンが赤外線を吸収するため黒く映しだされます。
    • 網目のように見える静脈パターンから静脈地図を作成し事前に登録しておき、登録しておいた静脈パターンと比較照合することで本人認証を行ないます。

    * バイオ認証装置(指紋)

    • 安い、早い、簡単導入(1,2週間で導入可能。他社は最低でも3ヶ月必要)
      Secure Login Boxは、必要なものすべてを同梱しているため、カスタマイズなしでわずかな設定だけで簡単にアドオン導入
    • 安全かつ容易にユーザ情報を一括して運用管理
      指紋データをPC上でなく、バイオ認証装置で保管するため、万一の盗難にも安心パスワード忘却の対応などが無く、運用管理の作業も軽減

    * クライアント操作制限・監視
    ・ PC利用者による操作を制止したり、記録し監査することで、情報の不要な持ち出しを制限

    * シンクライアントについて
    ・ ディスクレスPCでクライアント側に情報を残ない、残せない

    * ユビキタス環境は総合技術の結晶



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