豊中にこの企業あり!
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第8回 「光技術」の、リーディング・カンパニーとして飛翔!

セン特殊光源 (株)
代表取締役:菊池 清
事業内容:紫外線応用機器製造販売
所在地:豊中市勝部3-3-18
TEL:06-6845-5111
URL:http://www.senlights.co.jp/
 菊池氏は大阪大学 理学部・物理学科を卒業し、ウシオ電機に入社。27歳の時(1965年)に千里山の関大前自宅において事業を開始した。セン特殊光源のセンとは千里山にて事業を開始したことからつけられたものだ。(センの由来についてはどなたにも必ず聞かれるらしい)。当初は「ガスレーザー装置」の開発を行っていたが時期が早すぎ商品化にならず8年間は仕事にならなかったという。
 独立するのであれば「勤務時代からの顧客を引っ張ってこれる」「お客にわかりやすい商品を持っておく」などの必要があることをこの時期に痛感する。
 その後、73年に国産では最大級の低圧水銀ランプを開発。この時から紫外線の分野に係わるようになった。75年には紫外線オゾン同時発生管を、76年には紫外線オゾン併用水処理装置(ユーゾン)を開発し水処理分野にも参入。84年には半導体等の製造プロセス用遠紫外線光源システムを開発しこの時から光表面処理分野にも参入した。昨年度の大きな動きとしては「大手企業から5名人材を採用し管理職を強化」「東京営業所を開設」「ISO14000取得」などである。
 では優れた製品のご紹介を。素材表面を短波長紫外線で洗浄・改質する「光表面処理装置」、接着剤や塗料を秒速で乾燥させる「UV硬化装置」、紫外線を用いることで殺菌はもちろん難分解性の有機物も高度に除去する「水処理装置」他、「環境・衛生機器(殺菌・脱臭)」、「光化学反応装置・ランプ」がある。
先端技術が光るセン特殊光源(株)
 中でも光表面処理装置についてはこの分野の開拓者であることから最大の実績を誇っている。(現在はこの光表面処理装置分野が売上の5割を占めている)また、安定度抜群、アイデア次第で商品化しやすい水処理装置についても20年以上の経験があるリーディングカンパニーである。環境・衛生機器についても将来性は非常に高い。
販売先は装置メーカーが主となるがエンドユーザーである大手メーカーにも販売することで、ニーズは常に拾う。
 人材についても力を入れている。毎年4名の新入社員を採用。採用にあたってはセンスと活力を重視。さらに管理職の育成など教育についても積極的に行っており、特に技術力UPを図るための社外教育には力を注いでいる。
課題は開発力と営業力のバランス。まだまだ露出度が少ないため将来性のある強い製品を今以上に宣伝・PRするなど営業力を高めていきたい。今年度も4月に「SEMI FPD Expo 2002」東京ビッグサイトにて展示会を開く予定だ。

この記事は「とよなかCHAMBER」2002年3月号に掲載されたものです。