豊中にこの企業あり!
活躍する会員企業の概要・事業展開などを中心にご紹介します。
第25回 和田金属工業株式会社

和田光司氏 代表取締役
URL:http://www.wadametal.co.jp/
和田金属工業株式会社
代表取締役:和田光司氏
主な事業内容:機械器具製造業
所在地:豊中市上津島1-2-12
TEL:06-6864-2051(代)
■ワダキンの沿革
 1950年に和田武二氏が豊満製作所を創業し、鈑金加工開始、54年に和田金属工業(株)設立。81年に和田光司氏が代表取締役に就任。鈑金製品の加工、組立、塗装、梱包までの一貫生産により、各種自動販売機、金融機器(ATM・CD・両替機)などのメタル事業に積極的に取り組んできた。主な取引先は、オムロン、シャープ、日本たばこ産業、日立製作所、日本金銭機械他多数。

■8社500人のグループダイナミクス
 「より良いものをより効果的につくる」をテーマに、ワダキンは組織の無駄を徹底して省く一方で、それぞれの部門の技術力を高めるため、分社化を促進。現在、ワダキングループは、ワコー、広島和田金属工業など8社、500人のグループスケールを誇り、必要に応じて有機的に連携し、常に最高レベルの品質とコストパフォーマンスで、ユーザーの信頼を獲得している。

■徹底したQCによる究極の自主保証体制!
 ワダキングループの各工場では、素材テストから各加工段階での検査、完成品の性能テストまでを最新の機器や計器によって徹底してチェック。各自のTQCチームが妥協を許さない品質管理を実施している。その品質の確かさは、松下産業機器、オムロン、東芝といった世界的企業から「品質自主管理会社認定証」を与えられていることからも理解できる。結果、たばこ、缶コーヒー、自動販売機をはじめ、金融機関のATM、CD、貸金庫、さらにはOA機器、ゲーム機など時々の話題商品まで、ワダキンの商品は便利で安心な暮らしに大きく貢献している。

■精密板金製造の特徴とは?
ワダキングループ本社

 ・一貫生産システム
  設計・開発から、材料購入、加工・塗装・組立といった製造まで、一貫したトータルプロダクトシステムで鈑金製品の『発想から発送』までを実現。
 ・先進の鈑金FMS 
  レーザー、NCTなどで構成する鈑金FMSをはじめ、溶接・塗装ロボット、組立ラインなど、先端の生産設備を駆使。短納期、高品質、そして、多品種少量 ニーズに、高速、高性能な加工ラインへのシフトを図り、とくに製造部門では全自動による24時間フル稼働で対応している。
 ・多量生産から少量生産まで対応
  多様化する受注形態にフレキシブルに対応出来るようにレイアウト・段取り・機種切替えなど、顧客ニーズを満足させる効率的な生産システムを確立。
 ・厚物から薄物まで幅広いニーズに応える
  各工程の先端技術とノウハウを駆使し、それらを有機的に結合することによって、厚物から薄物の加工、重量物から軽量物の製作など、多品種のニ ーズに応えている。

■今後の方向性
 今年7月の新札発行で金融機関のATM・両替機の入れ替えが進み、生産はフル活動となる。今後は、主力製品であるATM・両替機・たばこ自販機などのシェア拡大〜安定基盤としての確立を図り、郵便局向けATMを積極生産予定。
この記事は「とよなかCHAMBER」2004年1月号に掲載されたものです。