会員企業(経営者)に対して、「ターニングポイント、こだわり、経営にまつわるエピソード」など、お話をお聞きしました。
「己れの欲せざるところ、人に施すなかれ」

坂本 準之助 氏
北摂葬祭サービスセンター
(株)加納 代表取締役社長
上村 学 氏
■幼少の頃の夢は?
 小学生の頃は、漫画(鉄腕アトム、鉄人28号)の影響だと思いますが、科学者。大学生の頃は、早く卒業して家業を手伝い日本一の棒頭となることが夢でした。

■人生最大のピンチは?
 兄(前社長)が日航機事故で急逝した時。しかし、このことは会社を世間に知らしめる結果となりましたのでピンチであったかどうかわかりません。

■好きな言葉・格言とは?
 「己れの欲せざるところ、人に施すなかれ」(自分が嫌なことは人も嫌。人にしてはいけない)

■あなたにとっての恩師とは?
 父、兄、田中会長、木下正氏(大学卒業と同時に九州へ修行に行きました先の社長)いずれも、業界の大先輩です。

■経営者になられた経緯とは?
 昭和44年大学卒業後、そのまま(株)加納へ入社。この加納の会社が私の生家であります。入社以来、業務・営業に従事、平成8年代表取締役に就任。

■最大のターニングポイントとは?
 明治の末の創業と聞いておりますが、時代の流れ、又、地元の発展と共に順調に成長してまいりました。昭和62年時代に先駆けて会館を建設。これが、契機となり飛躍的に扱い件数、売上が向上しました。(阪急沿線:池田・箕面・川西・宝塚からの扱いが増加)

■健康面で気を使われていることは?
 血圧、肥満。スポーツジム、たまにゴルフにも行きます。

■ストレス解消法とは?
 あまりストレスをためない性格ですが、たまに行くゴルフ。その後の懇親の方がストレス解消になります(笑)。

■最近の若い人に一言!
 権利の主張ばかりで義務を遂行しない。余りに自己中心。

■あなたの将来設計についてお聞かせください。
 多分一生この仕事に従事していると思いますが、適当な折に後継者(息子)に譲り、組合活動、地域活動を今まで同様にしたいです。
坂本 準之助 氏


■貴社の将来設計についてお聞かせください。
 
葬祭業も随分変わりました。少子高齢化の波は防ぎようがありませんので今の時代(ニーズ)に合った会館の運営が必要だと思います。従って、将来は各地域に見合った会館の運営を図り、送る人送られる人が満足でき、また感激できる場面を提供したいですね。

●葬祭業とは、時代の先を読むこと。上村さんの先見の明が言葉の端々に迸っていました。ありがとうございました。
この記事は「とよなかCHAMBER」2004年7月号に掲載されたものです。