とよなか企業探訪

▲ 「健康経営優良法人2019」を受賞している田中社長

●ウイルス消毒でも注目​
新型コロナウイルスによる緊急事態で注目されるようになった除菌消毒。
害虫駆除を中心に各種施設の衛生管理を手掛けているテック（株）では、新型コロナウイルスの発生以来、ウイルス消毒の問合せ・作業が急増し、通常業務に従事しないスタッフによる専用チームを設けるなど対応を強化しています。
「予防消毒以外に、4月はコロナが発生した現場消毒を3件行い、先日は福井にも作業へ行ってきました」と語るのは、社長の田中英二さん。
当社が加盟しているペストコントロール協会では新型コロナウイルス関連の消毒業務を行政・保健所の依頼により実施していますが、協会会員企業の中でも2割程しか対応できないコロナ消毒をテック（株）では手掛けています。

●害虫駆除・予防管理のプロフェッショナル
当社は先代の田中芳雄さん（現在会長）が昭和58年11月にダスキンテック（株）として創業。
ダスキンの害虫駆除部門の専業店第1号フランチャイジーとして黎明期より害虫駆除一筋に歩んできています。
近畿一円を営業エリアとし、医療施設を始め、介護施設や老人ホーム、飲食店、スーパーマーケット、食品工場といった法人企業から一般家庭まで、広くサービスを提供。
技術とノウハウは40年弱培ってきたものを活かしつつ、時代に即した薬剤だけに頼らない総合的防除法（I・P・M）を提唱し、実践しています。
田中社長は「ただ闇雲に薬剤をまくのではなく、同定検査（害虫の種類を特定）し、原因を追究して特性に合わせた実施プランを立てることが当社の強みです。
発生してからの対処ではなく、予防・衛生管理に力を入れています。」と他社には無いノウハウの蓄積を大事にしています。


▲ ダスキン本部からも表彰され一目置かれる存在

●技術と経営の進化を図る​
「20年前と今では対処方法は全く変わっています。害虫は進化していきますので、こちらの仕事も常に進化が求められます。
ただし薬剤は弱くがモットーです。」と、テック（株）では、原因を特定することで薬剤使用を最小限に抑え、場所によっては薬剤を使用しない害虫駆除を実践。
医療施設では食中毒の予防や不快さの除去に加え、病原微生物の媒介防止に努めるほか、害虫類の発生しやすい厨房・食堂では調査用トラップやライトトラップにより害虫の種類・場所と生息頻度（密度）を数値化し、その種に応じた適切な施工を行い徹底した管理を行っています。
平成25年からはタイでの事業展開にも着手。現地企業との業務提携で、世界的にも水準が高いと言われる日本基準の衛生管理ノウハウを提供しています。「現在は中断しているタイ事業を現地法人化していくことが今後の夢」と田中社長は経営の進化にも余念がありません。


▲ 本社（豊中市原田中）