今月のキーパーソン

●仕事で心掛けていることは？
「人間一人では仕事が出来ない、生きることが出来ない」がモットーです。何でも「自分ごと化」し、「やらされ感」ではなく、自分に置き換えることを心掛けています。部下や従業員には、「なぜ、どうして」という疑問を常に投げかけ、働いている目的を明確にしてもうらうようにしています。

●社員教育で力を入れていることは？
既存の社員の方の戦力を最大化すること。我々の時代のトップダウンでは今は通用しないので、丁寧に話を聞き、気付いてもらい、腹に落としてもらうという一連のコミュニケーションを大事にするようにしています。

●仕事で使っている便利ツール、逸品は？
デジタル化に対応すべく全社員240名にスマホを配布しており、広報室を通して情報を共有化できる弊社の専用アプリがあります。チャット機能もついており、例えば「こんな素晴らしい商品がある」「売り場が少し汚れている」など各フロア社員で情報共有することが出来ます。また、空き時間に販売についての知識が向上できるような機能も付いています。

●苦労したことは？
大学を卒業して平成元年に入社、今年で34年目になります。阪急イングス、呉服、ラグジュアリー、そして直近の2年間は外商の統括と様々な経験をさせてもらいました。全く畑違いの部署に異動した時はカルチャーショックを受け、果たしてここでやっていけるのかと思ったこともありました。しかし自分がここで「気づき」を問いかけられているのではと、ポジティブに考えるようにし、それぞれの場所で精一杯やってきました。色んな方に助けていただき、社内、社外、友人といったネットワークが本当に大切だと実感しました。学生時代、体育会系クラブの主将をしており、当時はバブル期で学生の売り手市場でしたが、今思うと本当に弊社に就職して良かったと思います。

●今後チャレンジしてみたいこと、展望、将来設計などをお聞かせください。
千里阪急のビジョン「毎日の暮らしをアップデートするアイデアに出会える上質なサロンとして地域の文化水準向上に貢献する」を実践していきたいです。阪急百貨店の各店は、市の名前が店名についていますが、千里阪急は、街の名前がついています。それだけ地域の方に愛着を持って頂いていることの証左だと思います。いま、百貨店業界も転換期です。今まで足をお運び頂けなかった若い年代の方を開拓し、大切なお客様の知的好奇心を動かし、新発見を通して会話と出会いを楽しめる場を提供できるよう努めていきたいです。