とよなか企業探訪

NPO法人バリアフリーカー・ コンサルタント


▲(左から)藤野理事長、職員の鹿毛さん、田中さん

●全国にも例のない福祉車両だけを扱う専門店
「障がいがあってももっと自由に外に出よう! 障がい者や高齢者の方が家の中に閉じこもらないで、もっと外に出てほしい。その手段として福祉車両をうまく活用していただきたい。」との想いから暗中模索でスタートしたのが約10年前。理事長の藤野さんは本田技研出身のエンジニアとして、技術的なクルマのことは誰にも負けない自負がありましたが、この世界の現実は違ったと言います。「福祉車両というハードがあればそれで良いということではなく、今では障がいのある方とそのご家族のお困りごとをよくお聞きすることが最も大切な仕事だと気づかされました。『聞く力』と『技術スキル』この両方が備わり、これらが機能することで、ご依頼者にとって、初めて生活の安定や充足といった幸せが得られるのだと思います。」と。継続して取り組んできた社会貢献事業が認められ、平成29年にNPO法人として認可・設立されました。

●バリアフリーカーとは
「バリアフリーカー」は、障がいを持つ方や高齢者が、家の中に閉じこもりきりにならず、ご家族や健常者と一緒に外出するなど、自由で活動的な生活を送っていただくためにお手伝いをする車。「福祉車両」、「ユニバーサルデザインカー」などの名称でも呼ばれますが、「バリアフリーカー」と言っても様々なタイプがあります。大きく分けて、「車いすスロープタイプ」「車いすリフトタイプ」「回転リフトシートタイプ」「自操式タイプ」の4つがあり、それぞれのタイプの中にも車種や搭載している設備など様々な違いがあります。大切なのは、障がいを持つ方や高齢者と、そのご家族、そして周辺の方々にとって使いやすく、快適であること。当社では、利用される方の生活環境や、車いすの台数、乗車人数などを細かくお聞きし、その方のニーズに合わせて最適なものを提案しています。
 


●「バリにゃん号」が完成!
障がい者家族の避難先となる福祉車両「バリにゃん号」が令和3年4月に完成しました。これは、令和2年度の豊中市チャレンジ事業補助金にて採択されて開発した試作車で、車いす、ストレッチャーの方や、2名から最大5名の家族も一緒に乗車することのできるキャンピングカーです。安全かつ快適に移動・団らん・食事・排せつ、そして車内で家族が揃って休憩・睡眠を取ることができ、車内には水・食料・電磁調理機器・100V電気、そして斬新なラッピング型トイレを設備しています。「障がい者家族の声から始めたプロジェクトで、避難先になるだけではなく、障がい者家族にとってハードルの高い『家族旅行』という希望のプレゼントになったら嬉しいなぁという想いが詰まっています。」
お困り等の問合せやクレームに対して、迅速にお客様の下に走ることを心掛けた『すぐやる課』を設けるなど、お客様のことを第一に考えた取り組みが随所に光っている会社です。


▲ バリにゃん号の車内(右はラッピング型トイレ)

NPO法人バリアフリーカー・ コンサルタント

■理事長 藤野 康典 氏
■事業内容 福祉車両に特化したコンサルティング販売、整備、改造
■所在地 豊中市東豊中町5丁目2-133-103
■TEL 06-6857-6700
■FAX 06-6857-6767
■ホームページ https://www.bfcc.co.jp
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