とよなか企業探訪

株式会社 平八 代表取締役社長:八木 覚平 氏








●堂島での珍味販売から事業拡大


(株)平八は八木覚平社長の父で創業者の八木専太郎氏が昭和22年に大阪市北区堂島で、からすみ等の珍味の卸売販売をしたことより始まりました。商品を自由に売買できない時代に単身淡路島に渡り、漁師に雲丹(うに)を捕らせては塩雲丹を作り、海鼠(なまこ)を捕らせては海鼠腸(このわた)を作り、これらを大阪に持ち込み、戦後の復興景気にのって事業が拡大していきました。昭和40年代から50年代にかけてホテルや結婚式場などでの宴会需要の増加、外食産業の勃興により業容を拡大。取扱い食材もいか燻製、たこ燻製やオードブル蒲鉾のほか、ロブスターや貝柱などの冷凍魚介へと増やしていき、現在では全国各地からベトナムをはじめとするアジア・世界中の水産・農産・海外直輸入の自社オリジナル商品へと多岐にわたり、約8千品目にのぼります。



『食財の創造』を経営理念に

全国4百社以上の珍味取扱業務用卸売店、全国中央卸売市場・地方卸売市場の荷受会社および仲卸店を通じて、「スーパーで扱っていない」「料理人が使いたい」「料理心をかきたてられる」商品を提供している平八では、一貫して食材に付加価値を与えることを理念とし、時代にあった宴の料理メニュー開発に傾注しています。単に食材の提供だけではなく、食材を『食財』にかえる提案・提供を考え、事業領域として『宴の支援業』を掲げています。希少性のみに重きを置くのではなく、利便性・鮮度・素材感・品質・安心・安全・エンターテイメント性などにも付加価値を見出した商品開発、メニュー開発及びサービス開発を実践しています。「活〆鰻黄金焼」「小なす製品」「青パパイヤの千切り」などが人気商品となっています。



●人気の「北新地平八」と人財育成に注力

卸売が主力事業の平八ですが、所有する堂島平八ビルにて日本料理「北新地平八」を運営。1万円でお釣りが来る価格帯でサラリーマンに優しく、隠れ家的お店としても人気を博しています。また、同じブランドでお節料理も提供しており、一段重26品1万4580円、三段重39品2万7000円(税・送料込み)は本社直轄のおせち課で承り、12月15日までの申込で12月31日に全国へお届けしています。各地の一流どころに食財を卸している平八が手掛ける御節料理とあってリピーターからの根強い支持を得ています。
創業から70年弱が経つ当社では、食品関連法案の強化による品質管理面でのコスト増加、海外での和食ブームへの対応、輸入品の値上がりや外部環境対策などの課題を見据えて、人財採用と育成の強化に注力中。大企業に負けない社員満足の実現をはかりながら、100年企業を目指しています。

株式会社 平八 代表取締役社長:八木 覚平 氏

■事業内容 業務用食材の卸販売
■所在地 豊中市原田南1-12-8
■TEL 06-6868-8710
■ホームページ www.hirahachi.co.jp
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