とよなか企業探訪

造形工房四次元株式会社


▲ 山内社長ご夫妻

●小さいものから大きいものまで、デザインを形にする。
今回ご紹介する造形工房四次元株式会社は、FRP造形を手掛ける会社として2000年に「四次元工作舎」として創業後、より広い工場を求めて2009年に豊中に移転、2016年に法人化し、現在に至っています。FRP造形製品製造の会社です。
FRPとは繊維強化プラスチックのことで、軽量ながら強度や防汚性・防錆性等に優れた特性があり、テーマパークの立体オブジェや博物館のレプリカなどの大きいものから手のひらサイズの人形やお店のサインなどの小さいものまで、幅広く使われています。
図面をもとに型を作成し樹脂をコーティング、不要な部分を削り表面を仕上げて塗装などの最終仕上げ、という基本的な流れの中には繊細な作業が求められる箇所も多く、物によっては完成まで数か月、ということもあるそうです。


▲ 「nodoka」ブランドでは生活を彩る小物も展開

●先を見据えて新たなことに取り組む
「ここ数年売り上げは増加を続けています」という同社ですが、FRP造形はワンオフのオーダーメイドがほとんどのため、需要予測が難しく受注の平準化が課題とのこと。
一方、会社としても「自社の技術力を発信したい」、「一般消費者の方との接点を持ちたい」という想いもあったことから自社ブランド「 」を2011年に立ち上げ、催事・イベントにも出展しながら事業化に向けた取り組みを行っています。
また、FRP造形についても、切削のIT化が進む中でも手作業でなければ出来ない工程も多いこと、熟練職人が減少している状態などを考慮して、若いスタッフを採用・育成し、正社員化することで受注力拡大につなげてきました。
今は2020年のオリンピックに向けてテーマパーク関連の需要ながら、その先を見据えて、社内での図面3D化やデータからの原型製作などに向けて設備投資や従業員教育を行い、受注力を一層強化するために取り組みを続けています。


▲ あなたもどこかで作品を目にしているかも?

●今後の展開について
FRP造形の分野においてもニーズの変化や技術の進歩は急速に進んでおり、1~2年で環境が変わることも多い中、これまでのテーマパーク関連の需要ばかりにとらわれることなく、今持つ設備を活用して多角化していき、造形の幅を広げるような活動や多くの業種の企業とのコラボレーション、データ受注などへも対応できるようにしていきたい、と語る山内社長でした。

造形工房四次元株式会社

■代表取締役 山内 久士氏
■事業内容 FRP(繊維強化プラスチック)造形製品の製造
■所在地 豊中市利倉2-18-1
■TEL: 6-6398-7868 ■従業員数:3名
■ホームページ http://yojigenkun.com/
■ホームページ http://www.nodokacraft.com/(プロダクトブランド「nodoka」)
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