とよなか企業探訪

貴和化学薬品株式会社


▲ 熱く語る田中社長

今回は、大阪都心部に本社と化学薬品の研究ラボを備えた、貴和化学薬品(株)の田中社長様をインタビューいたしました。

本社移転を機会に本社機能と研究開発を集中
旧本社(豊中)及び工場の前面道路が拡張されることになり、本社の立ち退きを余儀なくされ、それをきっかけに事業の再編を推進し、新しい社屋に事務部門とラボを統合。
技術部門を本社ビルに統合することで、お取引先様や公的研究機関様との連携やコラボレーションしやすい都市型のラボ施設として再スタートをされました。

●会社は続けて、何ぼ!
会社とは継続して何(なん)ぼ。
長期的に関係するすべての人が幸せになることが、会社の存在理由だと思っている。
お客様が喜ぶだけでなく、従業員も喜ぶことができるビジネスでなければ長期的に発展することなどはできない。
顧客満足度を第一に掲げる企業がありますが、従業員満足度も大切なことであり、従業員が幸せになることも大切。
これがなければ、継続した品質の高い商品開発やサービスの提供はできない。

●事業を継続する秘訣
ジャンプアップを目指す必要などなく、自社のリソースや現在の事業に拘らず、その周辺にお取引先様のお困り事はないか?経営者自らも積極的に動いてニーズを探すこと、外部との連携も絶やさずに、いつも行動と心を開いていくことで、必ず前に進んでいけるものと思う。
最近製品化した「スマートコントローラー」(自動濃度計測装置)は、お客様のお困りごとからニーズを取り入れ開発しました。
面倒な薬剤の濃度管理や補給を自動でやってしまおうというもの。
5センチ角程度のスペースで設置でき、特別な施工も必要としない。
濃度情報も自動で記録しネット上からも管理ができ、まさに今流行のIoT推進にぴったりの装置。
生産性向上を念頭においても、ものづくり補助金との趣旨とも合致しているため、公的助成金で設備の見直しを図る際には是非ともお勧めしたい。


▲ 本社ビルに統合されたラボ

●将来の方向性
今回の本社移転と前後して「働き方改革」もやれることからどんどん進めている。
フレックスタイム制度を導入し、従業員にとってワークライフバランスのとりやすい環境作りに努めている。
また、各員にスマートフォンを支給し、社内情報伝達や各種決裁手続きをいつでもどこでも行えるようにし、更にビジネスチャットの導入も図っていく。
意志決定や各種手続きをオンライン化して、簡素化と迅速化を図り、社員の個々の力を存分に発揮してもらい、働くだけでなく生活全体の満足度を上げてもらうことで、一層の幸せを実現してもらう、これが社会へ果たすべき大切な役割なのだと思う。

貴和化学薬品株式会社

■代表者 代表取締役社長 田中 健治氏
■事業内容 金属表面処理剤の製造販売、活性炭を中心とする各種工業薬品の販売
■所在地 吹田市垂水町2-20-25
支店工場営業所等 吹田本社ビル、豊中工場、東京支店、名古屋支店、滋賀事業所、中国浙江省、安徽省
■TEL 06-6170-6320
■FAX 06-6170-6328
■定休日 月・火
■ホームページ http://kiwachem.co.jp/
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