ちょっと気になるあのお店

▲ 岡町・桜塚商店街のはしっこでやっています。

今回ご紹介するのは、岡町・桜塚商店街のすみっこ、原田神社の向かいの通りにあります「しあわせおでん処 正心亭」です。正心亭の店長、通称おかちゃんは日本最古のおでん屋「たこ梅」で10年以上務めた経歴の持ち主。一番人気の大根はきれいなあめ色に輝いております。またそんな経歴を持ちながら、お店の空気は決して堅苦しくなく、どこかホッとできる空間。店長のユニークな性格も相まって居心地の良い雰囲気が出来上がっております。そんな最近ちょっと話題の正心亭のおかちゃんについて取材をしました。


▲ 店長おかちゃん

●人生いろいろ。料理人に営業マン、様々なことに挑戦をした日々。
高校を卒業してから料理の世界に飛び込んだおかちゃん。
たこ梅に入るまで色んなお店で修業をしました。
O‒157が流行ったときにはこの業界ではやっていけないと思い、料理を辞め営業マンになったこともありました。
しかし、料理で人を笑顔にしたい、料理でみんなに幸せになってほしいという想いが捨て切れず、また料理の世界に戻ってきます。

●「たこ梅」との出会い。そしておでんの道へ。
色んな経験を積んでいく中、「たこ梅」と出会い、おでんの道へと入っていきます。
料理人仲間から特に煮物が美味しいと評判だったおかちゃんは、おでんにドンドンのめり込みました。
自分のことを「おでんのヘンタイ」と自称するくらいに没頭した結果、あっという間に「たこ梅」の店長へと昇進。
一度不祥事を起こし、アルバイトにまでに降格させられたこともありましたが、お店に来られるお客さんが好き、おでんが好き、お客さんに幸せを感じてほしいという想いがあり、僅か3年で再び店長に返り咲きます。


▲ 毎日丁寧に炊いております。

●「たこ梅」からの独立。両親への恩返し。
そうして10年以上務め上げ、45歳になった年にふと両親を見ると人生の目的を無くし老いる様子が目に入りました。
そんな姿を見て、両親に生きがいの場所を作ってあげたいと思い、おかちゃんは「たこ梅」から独立。
「しあわせおでん処 正心亭」を開業しました。両親にも仕込みやお店の掃除を手伝ってもらいつつ、お客さんに「来て良かったなぁ。幸せだなぁ」と感じてもらえるよう、毎日ヘンタイ的おでんへの探求心で腕前を磨いております。