今月のキーパーソン

▲  “根っこ”を掘り出す　広報ジャーナリスト  堀  美和子  氏

●ご経歴、プロフィール等をお教え下さい。
南河内生まれの南河内育ち、生粋のなにわっ子です。どこでも大阪弁。（笑）
小学校3年生の頃に教科書の『ごんぎつね』の話の続きを勝手に書いて褒められたのがきっかけで「何か物を書いてお金がもらえたらいいな」と職業を定め、そのまま新聞記者に。
その後、大手住宅メーカーの広報室に転職し、いろいろなことを経験して独立。今は„根っこを掘り出す広報ジャーナリスト“として、「伝えたくても伝えられなくて」困っている方々に伴走させて頂いております。

●心掛けていることは？
広報をやっている者の常識ではあるのですが、目の前の方のおっしゃることを、「言葉以上でも以下でもなく受け取ること」です。
そこにバイアスがかかってしまうと、後々の判断全てが狂ってきますから。

●なるほど勉強になった話、言葉、仕事で感動したこと等お聞かせください。
「あなたには、あなたの価値がある。あなたはあなたにしかできないことをするために生まれてきた」。
今も師事するマーケティングの師匠がセミナーの最後に言われた言葉です。当時、自信もやりがいも失っていた私の心にズドンと響きました。

●健康の秘訣は？
ヘタレでもずーっと続けているクラシックバレエです。
しばらくお稽古に行けないと体がムズムズしてくるくらい日常と化しています。
そのおかげで同年代よりは遥かに丈夫で風邪も滅多にひきません。

●あなたにとって糧となる書籍とは？
尊敬するお二人（マーケティングの師匠と古巣の会長）の著書全部です。
例えば前者なら、『やっぱり！「モノ」を売るな！「体験」を売れ！』（藤村正宏氏著）。後者なら『熱湯経営』（樋口武男氏著）です。

●今後チャレンジしてみたいことは？
広報と販促の垣根を超える者、橋渡しをする者として、経済の語源「経世済民」に気づき、実践して頂ける事業者さんを増やしたいです。
経済にはもともと、「世を経（よ）くし、民を済（すく）う」という意味がある。経済にはそんな力がある。
一人一人、一社一社が自分の使命に気づき行動してくだされば、世の中は変わります。

●読者の方にお伝えしたいこと
うまくいかなくなった時には、初心を思い出してください。
どんな思いでお店を始められたのか？ 何を成そうとして会社を立ち上げられたのか？ そして、それはどんな想いがきっかけになったのか？
そこ（＝根っこ）に立ち返る時、必ず„解“は現れます。
手っ取り早く流行のマーケティング理論や販促ツールに飛びつかないでください。