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有限会社 御菓子司 富貴屋


▲ 山下社長(右)と次期社長の福原さん

富貴屋さんは昭和37年創業の老舗和菓子店で、2代目の山下順朗社長はお父様から事業承継された後、積極的に事業の拡大を図ってこられました。その取組みの一端をご紹介します。

●「白球もなか」に続いて「くずバー」を開発
高校野球発祥の地・豊中の銘菓として開発したのが「白球もなか」。皮に野球ボールの縫い目をあしらい、中の餡は小豆と柚の二種類。餡と皮が湿気ないよう別々にし、いつでも出来たての味を楽しんでいただけるように仕上げたのが特徴です。誕生から約10年が経ちましたが、ご贈答などで広く愛用されていて今でも不動の看板商品になっています。
また、冷菓も強化されました。これまでも和風ゼリー、水羊羹などの涼菓がありましたが、溶けないアイス「くずバー」を開発。しゃりしゃりもっちり食感が楽しいアイスキャンディーで、葛を使用しているので満腹感はあるのに低カロリー、また保存料などは使用していないので、ヘルシーさでも安心です。柚子&甘夏、いちご、マンゴー、抹茶、ブルーベリー、カルピス&ミックスフルーツのラインナップで、子供にも人気、若い顧客層の集客に一役買っています。


▲ 駅前店

●販路開拓、融資、補助金…で当所を積極活用
白球もなかを作って以来、催事などで積極的に自社をPRしてきた富貴屋さんですが、同時に情報発信の必要性を強く感じられました。ホームページはどう始めたら良いか相談を受け、当時まずは商工会議所の「ザ・ビジネスモール」で利用できる簡易HP、さらにプレミアムサービスHPで試し運用を開始。それを見たという電話の問合せが数多く入るようになってからは、オリジナルのHPへ卒業・切り替えて、お店の雰囲気・特徴をしっかりと外に発信しています。
また、平成30年には駅前店を新設し、リアル店舗の販売力を強化していくことになりました。店舗取得の際は当所の金融相談窓口を活用して資金手当てを万全にするとともに、現在使われていない当店2階を今後イートインスペースに改装して店舗への集客力と魅力を向上させる予定です。当事業計画は令和2年度の小規模事業者持続化補助金で採択されており、服部エリアでの存在感がますます高まってきそうです。

●担当指導員より
山下社長は商品開発で自社の強みを磨いた上で、販路開拓を積極的に取組む流れを作られています。計算されてはいないと思いますが、独特の感性のように思われます(笑)。その時々で当所が持つ融資・補助金・専門家といったツールを上手く活用されているのも流石です。近く社長を娘婿の福原勇気さんに譲り事業承継も完了する富貴屋さん、今後のサービス展開が非常に楽しみです。


▲ 林経営指導員

有限会社 御菓子司 富貴屋

■代表取締役 山下 順朗 氏
■事業内容 和菓子製造販売
■所在地 (本 店)豊中市服部西町2-5-23
(駅前店)豊中市服部元町1-9-18
■TEL・FAX (本店)06-6863-0504
■ホームページ http://wafukiya.com/
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