今月のキーパーソン

▲ 合同会社まさゆめ企画 代表　田頭 正宏氏

●ご経歴は?
前職はホテル業界で約20年間勤めていました。催事の設営・給仕を行うサービススタッフの育成とシフト管理が主な仕事内容でした。
ある年、母親が入院。それにショックを受けた父親も緑内障が悪化。視力を失い介護が必要となったため、退職を決断した次第です。
在宅での介護でしたので、家に居ながらにしてできる仕事はないか探したところ、ハローワークで職業訓練校（ウェブデザイナー養成科）を紹介していただきました。
元々PCが苦手だったこともあり、ウェブサイトの制作スキルを身に付けるのにかなり苦労はしましたが、知恵熱（？）を出しながら頑張って卒業制作を仕上げました。
その時手掛けたのが、義父が営んでいるフィルムカメラ修理業のウェブサイトです。
当時はデジカメへと移行する中で、フィルムカメラの修理依頼も激減し、廃業寸前まで追い込まれた状況でした。
拙いウェブサイトでしたが、SEO対策を勉強しコツコツ実践を続けた結果、全国各地から修理依頼を受注できるようになり、V字回復を果たすことができました。
あれから15年以上経ちましたが、今でも根強い銀塩カメラファンの皆さまに支えられ、感謝されながら修理業を営んでいます。
この経験から「世の中には素晴らしい商品を開発したり、優れた技術を持っているにも関わらず、インターネットの活用ができずに厳しい経営状況でお困りの方がたくさんいるはずだ。」と思い、2012年4月に「まさゆめ企画」を創業。
お陰様で今年の4月に10周年を迎えることができました。

●支援内容は?
地域密着型の事業者様に向けたウェブ集客の仕組構築のお手伝いをメインに行っています。
中でも、新規客の獲得に有効なGoogleビジネスプロフィール・インスタグラムの運用法、主に既存客のリピート率アップに役立つLINE公式アカウントを中心に、活用方法のレクチャーおよび運用サポートを得意としています。

●心掛けていること、モットー等を教えて下さい。
変化に対応すること。ウェブ集客の手段は10年前、5年前と比較すると著しく変化しています。
今後も変化に柔軟に対応して行けるよう成長し続けたいと思っています。

●読者にお伝えしたいことは?
集客の基本は「知ってもらうこと」にあると思います。一人でも多くの方に、自慢の商品・サービスを知ってもらうこと、その手段として費用対効果が高く成果に繋がりやすいのがウェブ集客ではないでしょうか。
とは言うものの、自社に適しているウェブメディアが分からない方、一体何を配信すればいいのか思い付かない方…そのような問題を抱えて立ち止まっている方々をサポートし、認知活動のお手伝いをさせていただいております。
いかに効率よく情報発信を行うかをテーマに、私と一緒に解決策を考えてみませんか。

●今後の展望は?
TikTokから火が付いたショートムービーが人気ですが、Instagramリール、YouTubeショートなど各メディアも注力し始めています。
基本的に縦型で60秒以内の短尺動画なので作りやすく、視聴者側も隙間時間に楽しむことができるので、手軽な認知活動の手段として注目しています。
今年度は、自社のコンテンツはもちろん、クライアント企業にも積極的にショートムービーを導入して、検証したいと考えています。
また、ライブ配信にもチャレンジする予定です。
リアルタイムでの配信は、視聴者とのコミュニケーションが取りやすく、コアなファン作りに役立つ手段だと考えています。
これまでのテキストや静止画中心のコンテンツ配信から、動画やライブなど動きがありお客様との距離感が近くなるコンテンツ配信にシフトして、集客力の強化に繋げたいと考えています。