今月のキーパーソン

▲ 豊中商工会議所登録専門家（M&Aアドバイザー）
当所M&Aサポートサービス「MedetAshi」 提携事業所
（株）Buyside Bank 代表取締役
吉川 翔氏

●ご経歴をお教え下さい。
大学卒業後に、（株）リクルートに入社し、人と組織に関するコンサルティング営業に従事。
仕事を通じて「専門家として相手の立場になって提案・納品すること」と「友人になれるくらい、人として信頼を得ること」を両立する大切さを学びました。
経営者に直接貢献できる仕事に挑戦したいと考え、（株）日本M＆Aセンターに転職。
2千件以上のデータから成約パターンを独自に分析しつつ、ひとり一人の経営者と時間をかけて対話することを積み重ねた結果、中小企業から上場企業まで業種を問わず、在籍1年半で10件以上の成約に貢献しました。
しかし、成約の先にある「M＆Aによる成長」の観点でM＆Aの新たな支援体系をつくりたいと考え、2018年5月に株式会社Buyside Bankを創業。
3年間で20件以上の成約に導きながら、数百名の経営者と対話し、有用な情報の蓄積と合意形成スキルの磨き込みを続け、現在に至ります。

●心掛けていること、モットー等を教えて下さい。
「お客様の立場に立ちきる」ということ。
人生の中でも重要な決断に向けてのご相談に対して向き合う為、ご相談頂いた方にとって最も良い選択を頂きたいと常に考えています。
その為には、そのご相談者様との直接の対話を重視しており、そのお話の中でご相談者様の立場に立ちきって、考えられる選択肢をご提示するように努めています。

●会員事業所の方に伝えしたいことは?
「5年後10年後に会社をどのようにしていたいですか？」経営者の方々とお会いさせて頂いた結果、未来を描いている経営者は、生き生きとこの質問にお答えされています。
会社の方向性や目指す姿について「考えている」と回答を頂く経営者の方は多いのですが、その目指す方向などを実際にお話されるタイミングが少なく、日々の変化とともに徐々に変わるので、明確に言葉や目に見える形にされていない事が通常です。
実は、その「はっきりされていない状態」と「明確になっている状態」では、企業としての成長の実態が全く異なるということも実際に起こっています。
そういった未来のことについての「対話」を意識的に行うことで、ご自身が考えていた思いがクリアになり、「新たな発見」を得られる事が多くあります。
また結果として、その発見を期に組織再編や事業の再構築を行い、業績を上げられている企業様もいらっしゃいます。
ですので、ご自身のお考えの整理や今後の事業の成長について言葉にする・形にすることが実は最も重要ですが、最も難しい作業となります。
ぜひ、こういった「対話」を周囲の信頼が出来る方に行ってみて下さい。新しい「自分自身の発見」に繋がりますので、ぜひトライ頂きたいです。