とよなか企業探訪

株式会社JCTN


▲ 代表取締役 川本 祐嗣 氏

イチゴにバナナ、きゅうり、生姜…何の原材料か、わかりますでしょうか?
今回の企業探訪では、自由な発想で「おもしろくて楽しくておいしいビールを造る」をコンセプトに梅田・堂島・北浜で3店舗を経営する、株式会社JCTNをご紹介します。

●「変わったビール」でビールをもっと楽しく
表の川本氏は、もともと広告業界で活躍されていましたが、ご自身の通う飲食店でみな楽しそうに働いている様子から飲食店に興味を持ち、2015年に飲食店未経験から独立。堂島エリアにダイニングバー形態の「ジャンクション(現:BAK堂島JCT.)」を開業して創業されました。その後、海外を旅する中でビールにも非常に多くの種類があり、自分の好みに合わせてビールを「選ぶ」文化を目の当たりにし、日本にもこういった流れが来ると確信し、2018年に北浜エリアにビール製造工場を併設した「DEPAAS(現:BAK BREWERY)」を開店、クラフトビール製造への取組を開始しました。冒頭にあげたような様々なフレーバーやとことん苦味を追求した味など、毎月2種類ほどの新しいビールを醸造しラインナップを常に入れ替え、ビールを楽しむ裾野を広げていきたい、と考えています。ちなみに、これまでに造ったビールは90種類を超えるとのこと。


▲ BAK堂島JCT.の様子

●コロナ禍を転機に
新型コロナウイルス感染症の流行は同社の経営にも大きな打撃を与えました。
一方、出店が事前に決まっていたこともありグランフロント大阪に「BAK UMEKITA」を開店したことで、経営的には厳しいにもかかわらず製造量を増やす必要に迫られ、不振が続く飲食業から製造業への業態転換も視野に、新工場による製造拡大を決意します。
「事業再構築補助金」の公募のタイミングでもあったことから同補助金に応募したところ無事採択され、補助金と融資を活用して、北堀江に現在よりも大きな製造工場と、これに併設する4店舗目の開店に向けた準備を始めました。
オープンは2022年12月頃を予定しており、製造量を増やすことで、自店舗への供給を安定化させるとともに、自社ビールの卸販売や小売への参入を目指しています。

●今後の展開について
これまで、どんな変わったビールでも一定のファンが必ず出てきた経験から、今後も「よそで飲めない変わったビール」の製造にも取り組んでいきたい、と語る川本氏の今後の目標は、卸売事業・小売事業のブランド力を高めていき5年後を目途に新工場を設立し、北米やアジアを中心とした海外への展開。
「おもしろくて楽しくておいしいビール」が大阪から世界に羽ばたく日が今から楽しみです。


▲ 醸造場兼店舗「BAK BREWERY」(北浜)の様子

株式会社JCTN

■代表取締役 川本 祐嗣 氏
■事業内容 飲食店経営、ビール類の製造
■所在地 大阪市西区北堀江2-7-1(本社)
■従業員数 25名
■URL https://b-a-k.jp
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