とよなか企業探訪
有限会社 re・make (ゆらぎスタイル)
▲ ゆずへの愛が止まらない岡山さん。オリジナル製品のファンには女優さんやスポーツ選手の方も。
今回は、実生ゆず商品の開発・販売から里山の保全活動まで、幅広く意欲的に活動される有限会社re・make代表取締役 岡山栄子さんにお話をうかがいました。
●実生ゆずとの出会いから商品開発へ。
実生ゆずとは、接ぎ木ではなく種子から育った20年近くかけて実をつける野生種で、本来の効果効能を蓄えた天然のゆず。箕面止々呂美でこの薬用植物と出会い惚れ込んだ岡山さんは、2010年おおさか地域創造ファンドの採択を受けスキンケア商品を開発。2012年に販売を開始するも、ゆずの価値をなかなか理解してもらえないという課題にぶつかりました。そこで、阪大発バイオベンチャーの医学博士の協力を得て、商品の安全性・美容効果を科学的根拠に基づきアピールすることで、難しいと言われるコスメの分野で販売を継続してこられました。
そのご縁から、昨年「ボタニカル除菌クリーナーBe19」を医学博士の近藤先生と共同開発。この商品は、コロナ禍で感染予防効果があるというヘスペリジンをゆずが多く含むことから誕生しました。クラウドファンディングMakuakeにて公開されると、2週間で目標の715%を達成。また、廃棄するしかなかったゆず種子の有効成分を使用した「Beモイスチャーオールインワン」の開発にも成功し、今年ショップチャンネルにて紹介され話題になりました。
更に有名フレンチのル・クロ黒岩シェフと連携しコラボカフェの運営を経て、ゆずまるごとを使用した「ゆずドリンクベース」を完成。皮や種子まで酵素処理で余す事なく使用、栄養たっぷりで美味しく内側から健康になれる商品です。製造はル・クログループ運営の就労支援施設が行っており、障がい者の自立支援にも繋がっています。
▲ 廃棄ゼロ・実生ゆず本来の味を活かすことを目指した、実生ゆずwhole food(まるごとたべもの)シリーズ。
▲ 施設でのゆずの分別・加工風景。手作業で部位ごとに細かく分けられます。
▲ 種を丁寧に取り除かれたゆずわたは、美味しいジャムへ。無駄がありません。
●まさにSDGs、パートナーシップで目標を達成。
環境やノウハウが無く自社だけでは不可能なことも、各方面のプロと連携することで実現してきたという岡山さん。当初は理解を得られにくかった取組も時代の流れに後押しされ、10年以上かけてようやく理想の形に近づいてきたそう。現在も様々な健康に関わるプロジェクトに携わっています。その活動拠点として、今年7月ゆらぎスタイル箕面店を移転・リニューアルし、「ゆらぎスタイル美医Labo」を開設しました。
世の中の人がウェルネス(心身ともに健康で生き生きとした状態)でいられるように、医学の知見・研究成果と自然療法を融合した統合医療で、未病や病後回復期、美容と医療の間のケアを行っていきたい。現在は、その為の新たな事業に向けて準備している真っ最中だそうです。
夢に向けて走り続ける岡山さんから、まだまだ目が離せません。
▲ ゆらぎスタイル美医Laboでは、水素酸素ガス吸入やメタトロン未病診断等も体験できます。
有限会社 re・make (ゆらぎスタイル)
■代表取締役 | 岡山 栄子 氏 |
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■事業内容 | 実生ゆず商品の開発・販売、サロン・セラピスト養成スクール経営等 |
■所在地 | 箕面市桜4-8-2 |
■TEL | 072-702-1735 |
■ホームページ | https://yuragi.co.jp/ |
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