ちょっと気になる会員のあの工房

中西怪奇菓子工房。


ファンキーな見た目とは裏腹に、親しみやすくお茶目なナカニシさん。

今回は、リアルな目玉や脳みそなどの「ホラー菓子」という新しい分野を切り開き、あっという間に全国的にブレイク、昨年突如出現した大阪モノレール大阪空港駅の「世界初!目玉自販機」で注目を浴びる、中西怪奇菓子工房。のナカニシ ア由ミさんにお話をうかがいました。


●きっかけはキャラ弁ならぬグロ弁?
前職はアニマルトリマーやホテルのフロントなど、お菓子作りと全く関係ないものだったというナカニシさん。
最初はご家庭で、お子さんのためだけに焼き菓子を作られていたそう。
普通のクッキーからホラーテイストのものに変わっていったのは、ちょっとしたイタズラ心からでした。
ある日、「キャラ弁を食べたい!」というお子さんからのお願いで、ゾンビやエイリアンモチーフの見た目が気持ち悪いお弁当(通称・グロ弁)を作り始め、それがやがて周囲で評判に。
「私にも作って」と友人からリクエストされ、お弁当より日持ちがする焼き菓子を作成し、「次は何?」との期待に応えるべく他の商品を開発。
自身もどんどん作るのが楽しくなっていき、気付けばホラー菓子専門の職人になっていたそうです。
ナカニシさん曰く、ホラー菓子製作は調理というより工作みたいな感じ。
リアルな見た目へのこだわりから完全手作りで量産ができず、作品がお客様の手元に届くまでに崩れないよう、発送にもとても気を使うのだとか。



ウェブストアで購入できる脳みそ目玉ケーキ。できるだけ添加物を使わないことにもこだわりが。グロさと優しさが同居するナカニシさんのお菓子たち。

●地元・蛍池より愛をこめて!
そのクオリティの高さから、過去に映画「東京喰種」のホラー食材担当に抜擢されたこともあるナカニシさん。
ホテルやアミューズメントパークのイベントをはじめ、ホラー映画・ドラマに飲食店とのコラボなど、各所からの依頼で引っ張りだこの様子。
そんな中、大阪空港駅の自販機設置に踏み切ったのは、ウェブストア以外でも購入できないかというお客様の声がきっかけでした。
実店舗を構えるには状況的に難しいと悩んでいた中、コロナ禍で全国のおもしろ自販機が取り上げられ、目玉が出てくる自販機なんてどこにもないのでは、と思いついたそう。
気軽に買えると好評で、いまや大阪土産として空港から各地へ旅立っています。

「起業して8年経ち、もう9年目に入りますが、実は豊中に工房があるとあまり知られていないんです。蛍池のイベントに出てもいまだ知らなかったという声が多い。今後は自販機やふるさと納税返礼品を経て、豊中市民にももっと知ってもらって、地元に貢献していきたいと考えています」



豊中市民が度肝を抜かれた「目玉」自販機は、大阪モノレール大阪空港駅の改札近くに設置。これを目当てに探しに来られる方もいて、既に名物になりつつあります。


自販機では目玉チョコだけでなく指や耳のクッキー、どす緑色のお茶、マスキングテープやエコバッグなどのオリジナルグッズも購入可能。お好みでどうぞ。

中西怪奇菓子工房。

■代表者名 ナカニシ ア由ミ 氏
■事業内容 目玉や指など人体の一部をリアルに再現した「ホラー菓子」の製造販売
■所在地 豊中市蛍池
■Mail info@mogitoru.com
■WEBサイト https://mogitoru.com/
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