今月のキーパーソン

佐々木工業 株式会社 代表取締役 佐々木 徹也氏


▲佐々木社長(左)と大学のバスケットボール部の後輩である社員のジェームスさん(南スーダン出身、身長206㎝)

●ご経歴は?
中学校から大学を卒業するまで、学業よりも一貫してバスケットボール部に所属し、汗を流してきました。大学卒業後、豊中市立第14中学校の保健体育科の教諭として赴任。
約3年の教員生活後、当時副社長であった父親の急逝があり退職、1年間の修行の後、佐々木工業株式会社(本社)に入社しました。金属プレス加工の現場から営業担当など管理業務を約10年勤め、その後代表取締役に就任、現在入社から約25年になります。

●仕事で心掛けていることは?
私自身は、典型的な体育会系の人間であると自覚しています。
以前は、それを武器にして通用していたことが、現在は何かと難しい時代となり、お取引さんや従業員さんに対して、あまり周りを見ずに勢いで突き進んで行くような行動や振る舞いには、注意と配慮をするように心掛けています。
また、日々の工場経営には、5S活動・見える化が基本になります。ここ数年、工場や福利厚生施設の環境整備を中心に改善を行ってきました。
余談かも知れませんが、当社のトイレは全カ所洋式ウォシュレット付き、どの部署のトイレも清潔に保たれピカピカです。工場の美化よりもトイレのほうが、自慢できます!!

●なるほど勉強になった話、言葉、仕事で感動したこと等お聞かせください。
大学時代のバスケットボール部の監督(2年前に逝去)に、クラブの海外遠征(米国ハワイ、韓国、中国、台湾、セルビアなど)に連れて行ってもらい、若い時から日本を飛び出して、広い世界を感じることが大切だと教えられました。
現在、当社も中国の浙江省に工場を進出して約10年が経ちましたが、この海外進出は、恩師である監督の教えがあってのことと感謝をしています。

●逆に辛かったことは?
コロナ禍の時期に、一部の幹部社員や従業員さんが会社を去って行きました。
すべては私の愚策が原因で、業績が苦しかった中、責任をもって大切な人材を引き留めることができなかったことが辛かったです。逆にその時期を一緒に乗り越えて、現在会社の大きな戦力となっている従業員さんには、本当に感謝をしています。

●人生の転機は?
24才の時、祖父と父親が2年の間に連続で急逝したこと。そして中学校の体育教員から、祖父であり創業者の佐々木茂雄の経営理念を勉強し、数年かけて事業承継したこと。

●今後の展望は?
当社の本業である金属プレス加工、板金加工、金型製作に必要な工作機械は、日進月歩で進化しています。
新しく難しい仕事をするには、やはり設備力と技術力が必要です。それらを強化するために、新設備の導入や技術力の向上を日々目指し、ものづくりに誇りをもち、技術と信頼のある工場づくりをしたいと考えています。

●最後に
私はこの豊中の地で教員として社会人のスタートを切りました。現在も地域の方々のご協力でお仕事をさせていただいております。この場をお借りし感謝申し上げます。

佐々木工業 株式会社 代表取締役 佐々木 徹也氏

■所在地 豊中市箕輪3-1-15
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