今月のキーパーソン

株式会社 きたがわぷりんと 北川 美沙氏


▲株式会社 きたがわぷりんと 北川 美沙氏

●ご経歴は?
10代の頃全くの未経験でアルバイトとして弊社に入社しました。まず製本作業の補助として手伝い、基本である紙の揃え方など、紙に触れることから教わりました。
その後、DTPオペレーターとして現場に放り込まれ、先輩の教育のもと、実践を経て技術を習得しました。
20代中頃からDTPオペレーター兼営業として見積りや仕入れ、お客様との打ち合わせに同行させてもらい日々学び昨年叔父で先代の故北川栄一社長の後を継ぎ、社長に就任しました。
仕事に没頭して気付けば36歳。今となっては専務である父に「年末だけでもバイトせぇ」と言われ、嫌々手伝い始めたあの頃が懐かしいです。

●仕事で心掛けていることは?
最初から無理と決めつけず出来る方法を模索すること。そしてまずはなんでもやってみること。
印刷業界は今後さらに厳しくなることが予想されます。ネット印刷などで個人でも簡単に出来るようになり、更にペーパーレス化やDX化が進み、業界にとって逃れられない現実だからです。
そんな逆風の中ですが、きたがわぷりんとだから出来ること、今の時代に必要とされていることが必ずある思うので、とにかく何でもチャレンジしてみたいと思っています。

●今後身につけたいことは?
色々と学びたいと思っていますが、まずは経営者に必要な知識やスキルです。代表就任にあたり、先代からのほとんど引き継ぎがなく、手探りの状態からのスタートでした。

●勉強になった話は?
「変化はチャンス。変化を恐れないことと覚悟(変化の受け入れ=健全な開き直り)過度な分析は意味がなく、その間に状況が変化する。」
いざ自分が代表になって従業員の方々はもちろん会社を守っていけるのか不安でいる時、この言葉が胸に刺さりました。
過去の慣例や業界の常識にとらわれないことが大切だと強く感じました。

●苦労したことは?
営業としてまだ対人能力も浅い駆け出しのころ当時現役スパルタの専務から、上司として人として厳しく注意されながら大切なことをたくさん教わりました。
何をいつ質問されてもできるだけ答えられるよう準備する癖が今に活きているのかもしれません。

●人生のターニングポイントは?
若かりし頃、私の不手際でお客様に多大な迷惑をかけ、その時に痛感した心苦しい気持ちが、仕事に向き合う姿勢を変えました。
自分の判断で多くの方に迷惑をかけると感じた時、「誰かが守ってくれる甘い気持ちは捨ててしっかりしないと」と肝に銘じたのがターニングポイントだったと感じています。
あとは出産した32歳、代表就任にあたり良いことも悪いことも全て背負って会社を存続させると誓った35歳の時です。

●今後の展望は?
今は、南桜塚の店舗「印刷プロ工房きたぷり」でワークショップ開催や商品開発なども計画しています。
昔の良い部分を残しつつ、祖父母が作り上げてくれた「きたがわぷりんと」を今までとは違う角度から新しいことを取り入れて進化させ、生まれ変わらせる所存です。
若輩者ですが、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社 きたがわぷりんと 北川 美沙氏

■所在地 豊中市岡町10番1号
■電話 06-6841-2021
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