とよなか老舗&新企業(お店)探訪
能勢酒造株式会社
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▲ かつて製造されていた銘酒「桜川」の陶器製酒瓶。当時の屋号「子安酒造場」にも歴史を感じます
今回ご紹介するのは、なんと創業314年! 老舗中の老舗企業です。
大阪のてっぺん、緑豊かな能勢町に息づく能勢酒造株式会社は、江戸中期の正徳2年(1712年)に酒造業として創業した歴史ある企業です。同町の釈迦ヶ嶽より湧き出る天然名水「桜川」を仕込み水とし、300年以上にわたり一貫して「水」の良さを活かしたものづくりを続けています。当初は清酒製造から始まった同社ですが、時代の変化に合わせて大胆な事業転換(イノベーション)を図ってきました。昭和47年に清酒製造を休止し、造酒屋としての強みである水の品質を伝えるため、ミネラルウォーターの製造販売へと舵を切ります。さらに昭和59年には培った技術を結集し、炭酸飲料の製造を開始しました。これが現代に続く、同社の新たな経営の柱となります。
現在の取扱い商品は、名水を活かしたミネラルソーダや、こだわりの地サイダーなど、多岐にわたる清涼飲料水です。特に炭酸水は大阪・新地のバーはもとより、東京・銀座のバーでも多く使われるほど。開栓後1日経っても抜けない泡持ちの良さと、天然水ならではの雑味のないすっきりとしたまろやかな味わいが、名だたるバーテンダーを唸らせています。また、かつて豊中商工会議所が主催事務局を務めていた「おおさか地域創造ファンド豊能地域支援事業」の採択を受けて商品化された「桜川サイダー」は、きめ細やかな泡立ちと喉越しの良さ、スッキリとした後口が市場で高く評価されています。その高い技術力は、令和元年の「G20大阪サミット」で同社製品が採用されるなど、国内外へ広く証明されました。近年はリキュール製造免許を取得し、独自の炭酸技術と組み合わせたお酒づくりを復活させるなど、温故知新の挑戦を続けています。経済産業省の「地域未来牽引企業」に選出されるなど、まさに地域経済の持続的な発展を牽引するフロントランナーです。なお、今のイチ推しは新商品「能勢プレミアムトニックウォーター」。渋みと苦みが絶妙に調和した、個性豊かな味わいが、炭酸水同様に高い評価を得ているそうです。
筆者(吉田)個人としては、同社子安社長とは商工会議所入職後すぐからのお付き合いで、社長も同じ年齢。伝統を守りながらも柔軟に革新を続ける同社の歩みに、変化の激しい現代ビジネスを生き抜く大きなヒントを与えてもらっている気がします。
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▲ 新商品「能勢プレミアムトニックウォーター」。爽やかさと引き締まった苦味が特徴
能勢酒造株式会社
| ■代表者 | 代表取締役 子安 丈士 氏 |
|---|---|
| ■所在地 | 豊能郡能勢町吉野358 |
| ■ホームページ | https://nosemizu.com/ |
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