とよなか老舗&新企業(お店)探訪
吉村油化学株式会社
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▲ 昭和33年当時の吉村油化学(株)
豊中市豊南町南に本社・工場を構える吉村油化学株式会社。創立は1922年(大正11年)にさかのぼり、2022年には創立100周年を迎えた、豊中を代表する長寿企業の一社です。
創立当初は、各種工業用石けんや羊毛用紡績油剤の製造・販売からスタートしました。その後、繊維産業の発展とともに事業領域を広げ、合成繊維用油剤をはじめとするさまざまな製品を開発。1949年には株式会社へと改組し、現在へと続く事業基盤を築きました。
同社の強みは、長年培ってきた「界面化学」の技術です。少し耳慣れない言葉ですが、簡単にいえば、本来混ざりにくい水と油などをうまく混ぜ合わせたり、素材の表面をコントロールしたりする化学技術。現在の主力製品である各種エマルジョンや繊維・複合材料用処理剤など、同社のものづくりの根幹を支えています。
製品は実に幅広く、繊維用の柔軟剤・平滑剤・制電剤・紡績油剤をはじめ、ガラス繊維や炭素繊維などの複合材料用処理剤、水性塗料用のエポキシ樹脂エマルジョン、硬化剤、顔料分散剤、さらには金属洗浄剤や水性防錆剤などにも及びます。
特に注目したいのが「水性化」の技術です。樹脂やシリコーン、ワックスなどの水に溶けないものを水に溶解させた「エマルジョン」や「ディスパージョン」にすることで、従来の有機溶剤系から、より環境負荷の低い水性材料への転換を可能にします。こうした技術は、環境対応が求められる現代のものづくりにおいて、ますます重要性を増しています。大阪府の「大阪ものづくり優良企業賞2011」でも、こうした独自の乳化技術や、炭素繊維複合材料など先端分野への貢献が評価されました。
また、同社は既製品を販売するだけではありません。顧客の要望に応じて、樹脂の水性化処方そのものを検討し、オーダーメイドで製造する「受託製造」にも力を入れています。
同社の製品は、一般消費者が直接目にする機会はないものの、衣料品や肌着、防寒着、フィルターなどの繊維製品、自動車のカーシートや内装材、エンジン部品、タイヤ、旅客機どの輸送機器、パソコンやスマートフォン、カメラなどの精密機器、水性塗料や接着剤など、私たちの身近な製品や社会インフラを支えるさまざまな分野で活躍しています。さらに、鉄道や風力発電などにも同社の技術が生かされています。
「その時代に社会から求められるものを、独自の技術によって送り出す」。創立から100年以上を経た今も、吉村油化学の基本姿勢は変わりません。豊中で培った界面化学の技術を礎に、顧客のニーズのさらに先にある「シーズ」を見据え、新たな可能性に挑戦する――。吉村油化学は、まさに「縁の下の力持ち」として、これからも世界のものづくりを支えていく企業です。
吉村油化学株式会社
| ■代表者 | 代表取締役 西山 智朗 氏 |
|---|---|
| ■所在地 | 豊中市豊南町南5-1-1 |
| ■ホームページ | https://www.yoshimura-oc.co.jp/ |
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TEL 06-6845-8001












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